スタンダードなドライバー
スタンダードなドライバーとは,ごく普通のドライバーの事です。(2008/3/22リニューアル)


HAZET 835PH2(ドイツ製)
ホールドするが少々浮いている。この黒い三角断面のグリップは絶版品だ。



PROTO 9784(アメリカ製)
ぴったりホールド。この木柄ドライバーは既に絶版だが未だにファンは多い。探せば未だ見つかるかも?



HAZET 835VDE電気用(ドイツ製)
ホールドするが暫くしてビスは落下。
この製品も絶版品。現在,VDE規格のドライバーは各社とも赤いモールドで統一されているようだ。



MAC PB2042AR(アメリカ製)

ホールドするが少々浮いている。



PB 193(スイス製)

ホールドするが少々浮いている。



RICK(現行日本製MAC)
国産なので当然だが本当にぴったりフィットしてます。ベツセルのOEM品。



BELZER 8078(ドイツ製)
ホールドするがきつい。奥まで届いていない感じ。



PB 7193D(スイス製)
浮いているがぐらつかない謎のフィット感。
これは貫通ドライバーなのだが,PBの製品は電気的な安全を考えいるのかエンドキャップと軸は絶縁されテスターであたっても導通は無い。



S・K 82007(フランス製)
きついくらいピッタリとホールドしている。しかし,スタビーの82006とは何でこんなに違うのだろうか?


 
CRAFTSMAN 41295(アメリカ製)

きついくらいピッタリとホールドするが,少しだけ浮いている感じ。ぐらつきは殆ど無い。ちなみに,PB程ではないが,少しだけグリップが臭う。このドライバーはWISE(若穂囲製作所)に酷似で,刻印されているコードもWF(Wakaboi Factoryの略号?)だし,OEMか?と思われたが,実はWFというのはWestern Forge社の頭文字でWISEは単なるこれのパクリ?のようだ。

蛇足だが,クラフツマンドライバーの生産者コードは,WFとPR(PRATT-READ)の2種類あり,刻印を見れば製造元が判別出来る。



IRAZOLA 192(スペイン製)
まったくホールドしない。しかし,押さえつけるとぐらつかないので,カムアウトの可能性は低い。磁気を入れれば実用レベルだと思う。しかし,ユーロツールのスタビーとフィット感が違うのは何故なんだろう?snap-onは仕様が違うのか?



Wiha 531(ドイツ製)
振っても落ちないくらいピッタリとホールド。SoftFinishというゴムのグリップは力が入る。貫通なので頭がちょっと重く,PBとは違って導通があるので電気用として使うのは危険だ。


Wera 650(ドイツ製)
かろうじてホールド。この後,落下した。グラつきは無いので磁気を入れれば実用レベル。右上のIRAZORAに近い感じだ。



STAHLWILLE 4730(ドイツ製)
ぐらつきは殆ど無く,きついくらいピッタリ。下の動画同様に振っても落ちる事はない。グリップの形状は独特であまり回しやすくない。



UNIOR 615CR(スロベニア製)
旧型ハゼット835を彷彿させる質感の造り。ぐらつきは殆ど無くピッタリとフィットしている。UNIORは過去にアメリカのプラットリードなどにもOEM供給していたスロベニアの実績のあるメーカーで仕上げも良好。



DRAPER 19820(台湾製?)
DRAPERはイギリスのメーカーだが,イギリス製らしき工具は少なく,多くの製品がアジア製となっている。この製品はきついくらいピッタリとフィットしており,思い切り振っても?外れる事は無かった。メッキはサテン仕上げ。グリップにパテントナンバー24684と入っているのだが,何のパテントなのか不明。ボルスターは5/16inなので8oで回さないように注意したい。



MATCO SDMPG84P2(アメリカ製)
このドライバーはプラットリード製?と思われるが,軸が黒染めのインダストリアルフィニッシュなのが珍しい。しかし,相性は最悪。きつくて先端がビス穴に入らないのだ。

きついのでビスが落ちる事はないのだが,カムアウトは必至だろう。このフィット感はビットドライバーのページで紹介したチャンネルロックの4in1のドライバーに近い感じかも。



これが左のマトコのドライバーをビス穴に当てたところである。押し込んでもこれが限度で,全く奥に届かない。隙間の開き方を見ればフィットしていないのが一目瞭然だ。

ちなみに,マトコのドライバー製造元は現行ではドイツのヴィッテに代わっているからフィット感は改善されているかもしれない。



KTC PDEA-2(フランス製)
きついくらいピッタリ。振っても落ちない。色の組み合わせが若干違うが,OEM元であるフランスのBOSTと見た目はまったく同じである。果たして,このピッタリとしたフィット感はKTCの注文によるものなのか?BOSTが日本製のビスにピッタリなのか?それを検証するには何とかして本家のBOST製品を手に入れなければ。(結果は右記参照)



BOST 624450(フランス製)
八方手を尽くして?ついに入手出来たオリジナルのボスト。左記KTC製品のOEM元だ。フィット感はきついくらいピッタリで,逆にしてビス側を持っても下には落ちない。先端の形状は日本のビスと相性は抜群。つまり,KTCがピッタリなのはBOSTの仕様だったのだ。

(2010年2月追記)
俺が散々苦労して?輸入したBOSTも日本国内で簡単に?買える店を発見!工具店ではないのでツールショップガイドには載せないが,レオコムという会社で購入可能。BOSTを欲しい人は是非!他にも珍しいメーカーを扱っている店だ。



STANLEY 65-209(フランス製)
きついくらいピッタリ。逆さにして振っても落ちない。色はまったく違うが,OEM元であるフランスのBOSTと形と材質がまったく同じである。ボストの親会社であるファコムがスタンレーの傘下になった事に伴い,スタンレーのドライバーの一部はボスト製になっているようだ。


GRACE SP2(アメリカ製)
きついくらいピッタリで振っても逆さまにしても外れることはありませんでした。

この形のアメリカ製木柄グリップドライバーは1970年代後半までにブルーポイント,マック,WILDEなどからまったく同じ物が発売されており,森林資源保護のためという理由で各社ともに販売中止したのだが,実はGRACEブランドで生き残っていたのだ!ちなみに,このGRACEは一般工具メーカーではなく,ガンケア(銃のメンテナンス)工具専門の会社だ。あくまで推測だが,このドライバーの製造元はウェスタンフォージかと思われる。



WILDE P422(アメリカ製)
きついくらいぴったりで,振っても落ちない。試しにビス側を持って逆さにしても外れませんでした。グリップ感じからしてプラットリードのOEM品と思われる。

ちなみに,WILDEは日本では殆ど無名なメーカーだが,1927年創業の老舗で,主力製品はプライヤー類とポンチやチゼルだ。アメリカの有名各社にOEM供給しているので。知らないうちにここの製品を使っている可能性は高いかも。



Xcelite RP102(アメリカ製)
エクセライトの非差替ドライバーは初めて買った。まぁ,某ネットショップで1本100円じゃなかったら一生?買うことも無かっただろうが…(笑。で,肝心のフィット感だが,先の形状は尖っているが良好。ビスは落ちることはありませんでした。グリップはPBの銀杏の香り?とはちょっと違う独特のケミカル臭(洗剤のようなニオイ)がする。ちなみに,これのアメリカでの実売価格は$5弱である。



CK 49012(ドイツ製)
CK(Carl Kammerling)は1904年創業のドイツ工具メーカーで,現在は販売拠点をイギリスに置く電気関係ではけっこう有名なブランド。アメリカの弱電関係通販会社などでも殆どの店が扱っているのだが,日本では扱う会社がないため,知る人ぞ知る工具ブランドである。このドライバーはWUROのOEMと思われるがフィット感は抜群!写真のとおり逆さにして軽く振ってみても落ちることはありませんでした。ちなみに,グリップはESD-SAFE(静電気対策仕様)になっており,形状も独特で力が入りやすく回しやすい。ちなみに,この製品にはGERMANYの刻印がある。



Wera 3350(チェコ製)
きついくらいピッタリ。左のCKと同様に逆さにしても落ちることはなかった。軸はステンレス製で,先端にはカムアウト防止のためのSLIPSTOPという名称のレーザーチップ加工がされている。ちなみに,このドライバーは海外から通販で買ったのだが,インボイスには生産国がCZECH REPUBRICと表記されていた。製品自体にもGERMANYの刻印が無いので,もしかしたらWera製品は既にドイツ製ではなく,チェコ製になってしまったのかもしれない。もし,そうだとすると何か残念!?まぁ,台湾やチャイナに換わるよりマシだが。



Pratt-Read 82602(アメリカ製)
上のマトコ程ではないが,先端はビスの十字穴奥まで届かないようだ。当然,フィット感はあまり良くなく,きついから填っているという感じだ。この,プラットリードは1798年創業の老舗で,あまりクォリティの高い作りではないが,良くも悪くも?アメリカンスタンダードであり,クラフツマンなど数々のメーカーのOEMが主力の実力のあるメーカーなのだ。2009年3月に破産したが,翌年に電気用工具メーカーであるIDEALに買収された。会社が傾いたのはやはり,OEM先を台湾やチャイナのメーカーに取られ生産が減ったからなのだろうか…。



Pratt-Read 41240(アメリカ製)
右上の82602とは全く違うフィット感。きついくらいピッタリで,上のCKのようにビス側をつまんで逆さまにしても落ちることはなかった。このドライバーも珍しくマトコのSDMPG84P2と同様に軸がインダストリアルフィニッシュで先端がショットブラスト加工されている。



Pratt-Read 81593(アメリカ製)
プラットリード三連発?の最後は81593。BLACK PEARLという廉価版のシリーズだ。しかしながらフィット感は意外と良い。きついくらいとはいかないが隙間無く填っており,ぐらつきなどはない。軸の仕上げと見た感じは上の82602と同じ梨地仕上げで一見変わらないのだが…。



KLEIN 603-4(アメリカ製)
きついくらいピッタリ。ビス側をつまんで逆さまにしても落ちることはなかった。特殊ドライバーのページにアップした同社の682-6とは違ったフィット感だ。ちなみに,このグリップデザインはどちらがオリジナルであるか調査はしていないが,左端のプラットリード41240と酷似。しかし,製造元は違う似て非なるモノだ。



JENSEN 865-447(アメリカ製)
写真を見て分かると思うが,ビスが斜めに填っている。落ちることは無いが,奥まで届いていない感じでフィット感はイマイチ。JENSENは現在Stanley Supply & Servicesという名前に替わり,スタンレー直営の工具通販会社になっている。だから当然,STANLEYブランド製品と同じ物が多い。このJENSENもグリップの色が微妙に違うがSTANLEY100PLUSと同製品である。



KLAUKE 110-PH2(ドイツ製)
きついくらいピッタリ!まったくグラつかずフィット感は抜群。上記のCKと同じような感じ。逆さにしても落ちることはありませんでした。写真で見ると青の部分は明るい色に見えるが,実際にはけっこう濃い色で,「VISE-GRIPブランドの新製品ドライバーだよ。」と言ったら信じてしまう?ような色合いだ。このグリップの形から推測すると製造元は間違いなくfeloだろう。

ちなみに,このクラウケはドイツの電工用工具メーカーで,Textron傘下であるアメリカの電工用工具メーカーGREENLEEに1996年買収されている。



J.H.Williams SDP-2-4(アメリカ製)
先端はACR。きついくらいとまではいかないものの,それなりに?ピッタリとフィットしている。このグリップの感じを見て,スナップオンのパチ物と勘違いされそうだが,言うまでもなくJ.H.Williamsはスナップオン直系の子会社で,このドライバーはスナップオンの旧型とブランドの刻印以外は全く同じ物である。しかも,ブランド料が上乗せされていないゆえ,スナップオンより定価が安いという,昔の日本酒でいうところの無鑑査二級みたいな存在?のドライバーだ。って,例えが余計に何だかわからないか…???



Athlet 384(ドイツ製)
輸入元も無く日本では全く無名なブランドであるAthletはWUROが所有するブランド。当然,製造もWUROである。上記のC・Kのフィット感からも期待していたのだが,予想どおりフィット感は抜群。このまま振り下ろしてもビスが飛んでいくことは無く,ぐらつきも無し。さらに,逆さにしても落ちることはありませんでした。使い込まないと耐久性などは未知数だが,良いドライバーなのは間違いないだろう。



NEPROS ND3P-2(日本製)
国産最高峰の木柄ドライバーである。誰が見ても「このドライバーは高そうだな」と感じさせる仕上がり。フィット感も値段に見合う?最高のフィット感だ。この製品はBost製ではなく国産で,おそらくベツセル製だろう。個人的には,こんなに高級なドライバーを叩く人は皆無だろうから?軽い非貫通にして欲しかった!メーカーは単にメッキの部分を増やしたいだけでキャップ付きの貫通にしたのでは?と勘ぐりたくもなる(笑。



Ko-ken 166P-2(日本製)
アストロやマスターグリップなどの安物ドライバーと瓜二つ?のグリップデザインのせいで?だいぶイメージを下げているコーケンのドライバー。実を言うと俺も「どうせ台湾かチャイナ製だろ?」と長い間思っていて,このページで検証する気にはなれなかった。しかし,ある時日本製であることを知り,急遽検証。結果は…?フィット感は抜群!逆さにして軽く振っても落ちることはありません。軸は六角でだいぶ昔に検証したRICKのドライバーに似ているので製造元は同じベツセル?なのかもしれない。



トーコマ エアロビクス2(日本製)
輸入品に無い先の形状ということで特別参加。潰れたネジも叩いて回せるという優れモノ。特殊な先端形状ゆえ期待薄?だったが磁気を抜いて検証してもきついくらいピッタリ!でした。ただし,特殊形状ゆえ常用するとビスの溝を痛める(+を−ドライバーで回した感じ)のでご注意を。このタイプのドライバーはANEXからもビスブレーカードライバーとして発売されている。



エアロビクス2の先端形状
最初から先端は磁化されている。潰れたネジにこの平たいタガネ状の先端を叩き込む事により溝を造り回すことが出来る。貫通ドライバーだがハンドルのキャップはポリカーボネートで絶縁材なので電気にも使用可能だ。

BELZER8078は年代が違うからか,あきらかに次ページの8052とは違うフィット感だ。しかし,パソコン用のビス(台湾製?)には本当にぴったりで振っても落ちない。
参考PC用ビスは振っても落ちないという検証動画(元は縦画像のAVIファイル:746KB) 


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