薄口のモンキーレンチをお探しの方は…
このタイプの製品は従来は国産のメーカーしか無かったのだが,2011年バーコからも発売されました。
スマートモンキー : TWM-03 ENGINEER(旧 双葉工具)製。現在入手可能な モンキーレンチではこれが一番薄いと思う。 ビニルグリップを切って外すと,頭部以外は普通のモンキー。 これで違うメーカー名の刻印があったら面白い?のだが…(笑 ちなみに,その後モンキー@ポケットというショートタイプも発売 されている。 先端はここまで薄い。 厚さは驚異?の2mmである。 普通のモンキーをこの薄さに削った後メッキを掛けた感じ。 エンジニアはモンキーの生産メーカーではないので,どこかに 生産を委託しているのだろう。元々は同軸コネクタの締付用 として売り出された物なので,バイク等に使う時は過大トルクは 禁物である。 |
(2008.8.24add) TOP : エコフォークHY26ST トップから発売されている薄型モンキーレンチ。過大なトルクを掛けないように という配慮?なのかハンドルは短めに作られている。ビニールグリップは3色 あり,このグリーンの他,レッドとバイオレットがある。 スマートモンキーとの厚さ比較 右がエコフォーク(厚さ2.5mm)で,左がスマートモンキー(厚さ2mm) 開口部の仕上げはTOPの方が綺麗だ。 スマートモンキーとの最大開口寸法比較 右がエコフォーク(最大26mm)で,左がスマートモンキー(最大20mm) TOPの方はアゴの出も少ない設計。しかし,下でも説明するが開口寸法 重視のため?全閉には出来ない設計。 スマートモンキーとの全閉状態比較 スマートモンキーが全閉出来るのに対しTOPは最小7mm迄しか閉じられない。 モンキーで7mm以下のボルトナットを締めるケースは少ないかと思われるので 設計者の考え方だろう。TOPの設計者は頭が飛び出すのが嫌だったのかも。 |
TOP : 薄型イグザクトレンチ バックラッシュゼロとして定評のある国産のTOP工業製。厚さは 4.5mmなので,ある程度はヘビーな使用に耐える。これは先端角度の 付いたベントタイプだ。ちなみに,イグザクトレンチは薄型タイプ以外は 生産中止で,くわえ幅の大きいハイパーレンチにモデルチェンジしている。 いずれはベントタイプを含めて薄型もハイパーレンチになるのかも? ヘッドはお決まりの?目盛り付き。ベントタイプのアジャスタブルレンチを 発売しているメーカーは世界でもTOPだけではなかろうか。と思って色々と 調べてみたら,このデザインはパテント(US PAT.D326038)を取得して いることが判明。他が真似の出来ない理由はこんなところにあったのだ。 |
GERBER : COOL TOOL (リンク先はメーカーに非ず) これはナイフで有名なガーバーの自転車用携帯工具。 13種類の工具が付いている。4,5,6,8,10mmアレンキー (HEX),14,15mmソケット,+1ドライバー,チェン切り, ニップルレンチ,栓抜き,タイヤレバー(モンキー部分を使用), 薄型モンキーレンチ。オプションでヘッドセットレンチもある。 昔,COOL TOOL社が販売していた時には,USA madeの チタン製も存在した。スタンダード品はスチール材質で台湾製。 これは,俺の持っているCOOL TOOL社時代の物。 昔の物は付属工具点数が少なく,10mmアレンキーや 15mmソケットは付いていない。モンキー部はガタが多く, 残念ながら,やっぱり台湾クォリティ。 上の写真を見てもわかるが,先はテーパー状に なっており,寸法をノギスであたってみたら,一番 薄い部分が2mm。一番厚い部分で4.5mmだった。 薄さは前記のエンジニア製に迫るが,ハンドルが 短いので力は入らない。 |
BAHCO 9031T(下側) 2011年に新発売されたバーコの薄型アジャスタブルレンチ9031T。 形状は従来からの9031(上側)と全く同じだ。 しかし,開口部の厚さははこんなに違う。 上記のスマートモンキーやエコフォークと同様に後から削り落とす製法だ。 厚さは4.6mm 開口サイズが違うので何ともいえないが,イクザクトレンチより厚いのはイマイチ。 バーコは,何の用途としてこのアジャスタブルレンチを発売したのだろうか? |