ユニバーサルジョイントの比較
手持ちの3/8sqユニバーサルジョイントを比べてみました。
これは2004年にアップしたページで,登場する製品はそれ以前の物です。
現行とは違うと思われますのであくまで参考ということでお願いします。
要はメーカーによって寸法も曲がる角度も違うということを言いたかったのです。

左から,(左の3個はインパクト用ボールタイプ。寸法は実測高さです)
MAC:XUP2BA(5.09cm),Snap-on:IPF80(5.43cm),PROTO:7270(5.92cm),PROTO:5270(5.08cm)
FACOM:J240A(5.09cm),HAZET:8820(4.71cm),ネプロス:NBJ3(4.14cm),DURO:4497(4.75cm:絶版メー
カー品)となっています。この中ではネプロスが高さが一番低い。また,Snap-on,PROTOのインパクト用と
ネプロス,DUROは頭が45°捻りとなっています。一説によれば?ユニバーサルジョイントは45°捻りの方が
高強度らしい…。あと,PROTOのインパクト用は昔からジョイントの付く方向が逆で(MACやSnap-onはボールが
ソケット側だがPROTOはレンチ側)高さ的に不利だと思うのだが,未だにモデルチェンジしないので何らかの
理由があるのだろう。このあたりの理由も機会があったら調べてみようかと思います。


曲げてみたところ。
この中ではHAZETが一番曲がるみたいだ。ネプロスは二つの軸を同一線上にしたグランドクロスという構造に
して高さを相当低くしているが曲がる角度は犠牲になっている。あと,一目瞭然だがボールタイプのジョイントは
曲がらない。しかし,ボールタイプは動きがスムーズなのでTONEなどがハンド用としても発売している。
寸法的に変わらないので,いずれインパクトレンチを買う予定なら初めからインパクト用を買っても良いと思う。




インパクト用流用の場合は凸側の止め方に注意!
右側のMACはハンド用と同じボール止めだが,左のSnap-onはノックピン型だ。(ボールが円柱に代わった感じ)
後者もハンド用に使えなくは無いが,下手すると抜けなくなる恐れもある。また,国産のインパクト用の場合,
貫通穴が開いているだけ(ピンとOリング止めのため)なので流用は出来ないのが残念。ちなみに,差込むのが
面倒だがインパクト用の場合,ピンとOリング止めが一番安全で,ハンド用と同じボール止めはインパクトレンチ
空転時に抜けるおそれがある。その中間がノックピン型で,スポっとはまり回転時も抜けないのだが,外す時は
ピンを押しながら外す必要があり,ちょっと面倒。ロック機構に限っては安全と利便性を兼ねる事はないようだ。




おまけ!ユニバーサルジョイントのヲタク知識…
ユニバーサルジョイントの元祖って???



相当古い1/2sqのSnap-on製ユニバーサルジョイント
である。イヤーマークE(EMERGENCY)なので製造年
は不明だが,1950年代以前なのは間違いないだろう。
米軍放出品で相当使い込まれているのだが,ジョイント
にガタが全く無いのは,さすがSnap-onという感じだ。




今まで使っていて気が付かなかったが,
よく見ると,PAT NO.2005202の刻印が。
早速,USパテントの検索をしてみたら… 
これは,Snap-onが1935年に取得したパテントで,
この形のユニバーサルジョイントはSnap-onが元祖
という事がわかりました。ただし,発想自体は元祖で
はなく,
ユニバーサルジョイントレンチというレンチ一体
型の工具が,1924年に他メーカーによりパテント取得
(PAT NO.1498713)
されています。



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